第二十四番札所 室戸山 明星院 最御崎寺 -2




 その岬の頂上にあるのがこの最御崎寺で「東寺」の愛称でも知られています。唐から帰朝した弘法大師は再びこの地を訪れ、嵯峨天皇の勅願を受けて最御崎寺を建立し、自ら刻んだ虚空蔵菩薩像を本尊としたといいます。以来、このお寺は歴代天皇の勅願所として栄え、足利尊氏はここを土佐の安国寺として利生塔を置いたそうです。

 御厨人窟から最御崎寺への山道の途中にある捻岩(ねじりいわ)は、大師の身を案じた母君の玉依御前が男装をして訪れた際に嵐が巻き起こった為、大師が真言を唱えて嵐を静め岩を念じ伏せたという伝承があります。このことから女人禁制となったそうです。他にも大師が一夜のうちに建立したと伝えられている一夜建立の岩屋などがあります。

 本堂の奥には宝物殿があり、多くの寺宝が保管されています。中でも薬師如来像、月光菩薩像、大師が唐から持ち帰ったと言われる大理石丸彫りの如意輪観音半跏像は国の重要文化財となっていますが、残念ながら一般公開はされていません。

 大師堂の脇には鐘石があり、くぼみに置かれた小石で叩くと鐘のような音がします。その音色は極楽浄土まで響くと言われています。


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