境内や道中での作法

通行について
 山門、参道など通行は全て左側を通ります。納札箱やお賽銭箱は左から上がって時計回りに降ります。


金剛杖の約束事
 頭部にある五輪(地水火風空)は俗身にふれないなように杖カバーや金襴で巻いておきます。また、金剛杖は橋の上ではついてはならない、刃物をあててはならない、宿では床の間などの上座に置くなどの約束がありますが、厳格に統一されたきまりは無いので過度に気にする必要はないでしょう。金剛杖は弘法大師の化身としての役割を持つとされているので、上に説明したきまりは守りましょう。


出会いと別れ
 通りすがりであれば軽く会釈をして、合掌(杖をもっている場合は片手のみで)しすれ違いますが、時間があれば納札を交換してゆっくり話をすることも修行の一つです。お遍路を通じて色々な人との出会いと別れを繰り返し、人生についての想いや考えを巡らすことも大切です。


お参りの作法
 お灯明→お線香→納札、お賽銭を納める→読経の順に行います。お勤めをする場合は右か左に寄り、迷惑にならない場所で行いましょう。


念珠の持ち方
 念珠は左手で二匠にして持ちます。首などにかけてはいけません。


お賽銭、納札について
 投げ入れるのではなく、お供え物料としてご本尊様やお大師様に手渡す気持ちで静かにお賽銭箱に入れます。納札はお遍路さん同士の名刺代わりとして交換できます。住所、氏名、お願い事、巡拝回数などを記入して納札箱に入れます。


読経の作法
 二人以上で読経をする場合は、先達の指導がある場合は全員で声を揃えるように努めます。


納経所での作法
 御宝印を頂くページを開いて渡すか、頂くページに吸取り紙を挟んで手渡します。


お接待の受け方
 お参りの後に有り難く頂戴します。その際、「南無大師遍照金剛」と三回お唱えをし、その人の幸せを祈り納札を渡します。お接待はお断りをしないようにしましょう。お大師様への供養とされるため、有り難く頂戴するのが礼儀です。


トイレに行く時の注意
 輪袈裟、納経帳、数珠等は持ち込まないようにします。もちろん「南無大師遍照金剛」と書かれた白衣も脱いでおきます。


境内での野営
 火気の使用は厳禁で、必ず礼所の許可が必要です。出発の際には境内の掃除をしましょう。

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